不妊と子宮内膜の関係

子宮内膜の厚さと妊活の関係

子宮内膜と着床障害の関係

<着床障害とは?>
自然に任せていたらいつか授かる、基礎体温を測ってタイミング法を行えばいつかは妊娠するはずと思っているうちに何年も経ってしまった、そういうことはないでしょうか。

妊娠が成立したと定義されるのは、受精卵が子宮内膜に張り付いて着床した状態のことを言います。妊活をしているのになかなか妊娠しないということは、着床障害がある可能性もあります。受精して子宮まで受精卵が移動しても、正常に着床が起きないことを着床障害と呼びます。着床障害の原因は色々ありますが、一番の原因には子宮内膜の状態と着床のための十分な厚さがないということです。

<妊娠率と子宮内膜>
不妊の原因のひとつとされているのが、子宮内膜が薄いという症状です。子宮内膜の厚さは排卵前には1日0.5mm増えて、排卵後には1日1.0mmほど厚くなります。着床する頃に一番厚くなっていて、ふかふかのベッドになることで受精卵を迎える準備をしています。

排卵後の子宮内膜は8mm以上、理想は10mm以上とされています。排卵後7日から10日後の厚みが15mm以上になると着床率も高くなります。この内膜厚が8mm以下の場合「薄い」と診断され、最低でも6mmは妊娠するために必要な内膜厚となります。

アメリカの産婦人科の共同研究チームの行った研究でも、子宮内膜の厚さは妊娠率と深く関係しているという報告があります。この研究で子宮内膜の厚さを計測しているのですが、妊娠した周期の内膜厚の平均は11.9mmで、妊娠できなかった周期の内膜厚は平均11.3mmという結果が出ています。

厚さ別の妊娠率では8mmの場合の妊娠率は53.1%、そのうち出産まで至る確率は44.9%、内膜厚が倍の16mmでは妊娠率は77%、出産まで至る確率は67.6%です。子宮内膜が6mmから7mmと薄くても質の良い胚盤胞が移植された時の妊娠率は50%ではありますが、子宮内膜の厚さや質の良い卵子は妊娠率を上げるためには重要な要素です。